ロシアがICO投資向けのエスクロー制度を開始予定!
ロシアがICOを健全に推進するために、ICO投資における初のエスクロー制度を2018年中に開始する予定だということが分かりました。エスクロー制度は今年3月にも試験運用が開始される予定となっています。
「ICOハブ」と呼ばれているこのエスクロー制度は、アメリカにおける不動産取引の決済保全制度によく見られますが、簡潔に説明すると、「買い手」と「売り手」の間にエスクローと呼ばれる第三者を介在させ、「書い手」の不正や詐欺のリスクを最小に抑え、取引の安全性を保証する制度です。
このエスクロー制度がICOにおいて、ICO参加者・購入者に保証を与えるような仕組みになるだろうというポジティブな評価が多いようです。
コンサルティング会社ベルインテグレーターのミハイル・ラピン氏はICOプロジェクトのためのエスクロー口座は両方の当事者に保証を与え、交渉決裂や詐欺のリスクを最小にするだろうと語った。
しかし、現在ロシア国内には仮想通貨にまつわる法律が無いため、「投資家の権利」を法的に保護するための仕組みに欠けているという課題も残っています。
ICOが現状抱える課題に関しては、法規制で解決していく方法、エスクロー制度のような仕組みで解決する方法など解決策は多くあります。
最近では、スイスが「スイス金融機関FINMAがICOを健全推進するためのガイドラインを作成」したことで話題になりました。このエスクロー制度が今後ICOという資金調達方法が普及していく過程で、適切な法的な枠組みが形成され、ICOという手法が健全に成長していく一助になると言われています。
また、スイスやロシア以外の各国のICOや仮想通貨への規制状況については、【各国の仮想通貨・ICOへの規制状況まとめ】にまとめてありますので、こちらも是非参考にしていただければと思います。
Russian Blockchain Association To Launch ‘First’ Guarantee System For ICO Funding
参考記事はこちら