松井証券とマネーパートナーズの特徴は?メリデメまで徹底比較!

 

FX口座を選ぶ際のポイントは多くありますが、トレーダーにとって特に決定打になり得る要素はFX会社が積み重ねてきた実績に他なりません。

 

そこで今回は、100年の歴史を持つ投資の老舗会社である松井証券と、日本で初のFX専業会社として上場を成し遂げたマネーパートナーズの2社を徹底比較していきます。

 

性質は違いますが、いずれも優れた実績を持つFX会社のため、更に詳細なスペックを見比べて口座開設の参考に役立てて下さい。

松井証券(MATSUI FX)とは

 

大正7年創業の松井証券は約100年という長い歴史を持つ老舗会社です。

 

また、ボックスレートやインターネット上での株取引といった、現在業界全体で採用されている仕組みのパイオニアでもあり、多くのトレーダーから利用され続けてきた実績は信頼感へ直結し、安心感を持って資産を運用していくことができるでしょう。

 

同社のFX事業は2021年2月にNetFXからMATSUI FXへとリニューアルされており、取扱い通貨の拡充や最小取引単位を大幅に引き下げる等して、よりトレーダーファーストのサービスを構築しました。

 

独自開発の「松井証券FXアプリ」に関してもスペック水準は高く、価格チャートの更新が最短0秒でテクニカルチャートはPCと遜色のない豊富さとなっていますので、トレード自体の利便性もしっかりカバーしているFX会社です。

 

運営・FXサービス松井証券「MATSUI FX」
設立1918年5月
本社所在地東京都千代田区麹町一丁目四番地
代表者名和里田 聰 (松井証券 代表取締役)
資本金11,945百万円(2021年3月31日現在)
FXサービス開始2021年2月にリニューアル

 

松井証券の特徴

 

松井証券の特徴を次の表にまとめました。

 

ドル円スプレッド0.2銭
取扱い通貨20通貨
最小取引単位1通貨単位
レバレッジ最大25倍
メキシコペソ/円 スワップポイント買い:4円
ツール機能・豊富なテクニカルチャート
・価格のチャート反映が最短0秒
・LINEアプリと連携で便利なアラート
・デモトレード
取扱キャンペーンMATSUI FX デビュー応援キャンペーン 対象者全員に取引金額に応じて最大50万円キャッシュバック!
ロスカット水準50%~90%で設定可能

 

 

最小取引単位が1通貨となっているため数万円程度からでも十分トレードすることができ、ロスカット水準を自身の裁量で設定できる仕組みも大変便利です。

 

また、取引ツールの利便性に加えてLINEアプリと連携して経済指標やレート変動時にアラートを送信するサービスも魅力的といえるでしょう。

 

松井証券のメリット

 

次に松井証券のメリットについて見ていきましょう。

 

デモトレードが利用できる

 

松井証券では、公式サイトから「デモトレードを体験する」というボタンを押すことで登録なしに簡単にデモトレードを利用可能です。

 

もちろん利用料も無料で、すぐにでもFXの練習を始めることができます。

 

今までFXを体験したことがない方の場合、FXのデモトレードでの経験は必須と言えるでしょう。

 

松井証券では利用料無料で登録も不要なので、簡単にデモトレードを使用できるというのはユーザーにとって大きなメリットです。

 

実際に、松井証券で取引する際に使う取引画面やツールなども使用することができますので、どのような使い勝手か事前に確認する目的で使用することもできます。

 

デモトレードを使っておくことで、自分にどのような投資スタイルが合っているのか実験感覚で利用できるので、積極的に利用して自分に合った投資スタイルを確立していきましょう。

 

最小取引単位が小さいため少額投資ができる

 

松井証券の一番のメリットは、1通貨から取引可能という点です。

 

他の大手FX会社では、最小取引単位は1万通貨からなどの制限があることが多く、松井証券のように1通貨から取引可能というFX会社はほとんどありません。

 

仮に、松井証券で1通貨110円の取引ができる通貨の場合、同じ通貨を他の大手FX会社の最小取引単位1万通貨で取引してしまうと、1万倍の110万円を用意しなければならいということになります。

 

これほどの大金になってしまうと、初心者の方にとっては始めるのに躊躇してしまう理由になりかねません。

 

それに、取引する金額が大きくなればなるほど、かかえる損失も大きくなる可能性があるということですから、自分の資金が減ってしまう心配もあるでしょう。

 

しかし、松井証券であればその心配はありません。

 

FX取引ではお金を大きく減らしてしまうのではないかと考えているような方でも、1通貨から取引できる松井証券であれば怖さもかなり軽減されるはずです。

 

リスクを最大限に減らして取引したいという方にはまさにうってつけのFX会社となるでしょう。

 

しかし、その分利益幅を伸ばしづらいということには注意が必要です。

 

LINEでアラートが受け取れる

 

松井証券では公式のLINEアカウントを運営しており、急な価格変動が起こった際にアラート通知を受け取ることができます。

 

他にも売買シグナルの通知や経済指標の発表情報など様々な有益な情報をお知らせしてくれるだけでなく、使用方法も簡単で松井証券が提供する取引ツールと連携するだけで設定可能です。

 

そのため、忙しくてチャートが確認できないときでも、リスクを回避することができたりチャンスを逃さずに取引したりすることができます。

 

さらには、LINEからスマホ用FXアプリを起動することもできるため、通知を受け取った後すぐ取引に移ることが可能です。

 

レバレッジ倍率を自分で決められる

 

通常レバレッジ倍率は、証拠金や取引量に応じて自動で算出され決定されています。

 

そのため、資金力によっては望んでいないレバレッジ倍率になる可能性もあるということです。

 

しかし、とにかく資金を抑えたいという方やリスクをとって勝負したいという方であれば、レバレッジは自身で決められた方が取引しやすいでしょう。

 

松井証券ならそれが実現可能です。

 

松井証券では、レバレッジ倍率を1倍、5倍、10倍、25倍の4種類の中から選ぶことができ、自分の投資スタイルに合ったレバレッジを設定することができます。

 

これならば、意図しないレバレッジによるリスクへの恐怖も抑えることができるので、初心者でも安心して取引することが可能です。

 

自分の投資スタイルに合ったレバレッジを設定したい人は、松井証券をぜひ活用していきましょう。

 

松井証券のデメリット

 

次に、松井証券のデメリットについて見ていきましょう。

 

取扱通貨ペアの数が比較的少ない

 

松井証券での取引通貨は20種類と他のFX会社と比べると少なめです。

 

米ドル/円などの主要な通貨を取引したいという方には問題ありませんが、マイナーな通貨を取引をしたいという方にはおすすめできないかもしれません。

 

それでも、ドル円やユーロ円、豪ドル円などの主要通貨は十分揃っていますので、どうしてもマイナーな通貨を取引したいという方でない限りは問題ないでしょう。

 

スワップポイントがあまり高くない

 

スワップポイントとは、金利の低い通貨で金利の高い通貨を買うと生じる金利差のことです。

 

スワップポイントを狙ってトレードする方もいるほど、スワップポイントはFX会社を選ぶ上でとても重要な要素となります。

 

しかし、このスワップポイントが松井証券ではあまり高くありません。

 

したがって、スワップポイントを狙った長期投資などを考えてる方の場合、松井証券のFXではあまり稼げないと言うことができます。

 

マーケットニュースの情報ソースが少ない

 

松井証券のデメリットとして、マーケットニュースの情報ソースが比較的少ないという点があります。

 

これは相場で起こった価格変動について提供されるニュースのことですが、更新は1か月に1回あるかないかという少なさです。

 

他の大手FX会社であるDMM FXでは1日に10記事以上、楽天証券では専門家による解説が1日に1,2記事は提供されています。

 

これらのFX会社と比べてしまうと松井証券の提供ニュース数との差は歴然で、かなり少ないことがわかるでしょう。

 

FXではどのようにして情報を仕入れるかが非常に重要ですので、これは取引をする上ではかなり痛い点となります。

 

外部のFXニュースサイトを利用して情報を得ることで、このデメリットも解消することができますが、やはりいろんなサイトを行き来するのはストレスになるかもしれません。

 

これらの点を踏まえながら、松井証券での取引を検討していきましょう。

 

マネーパートナーズとは

 

マネーパートナーズ株式会社はFX会社として初めて上場した企業であり、オリコン顧客満足度ランキングは5年連続1位を獲得する等、確かな実績を積み上げています。

 

同社では「パートナーズFX」「パートナーズFXnano」という二つのコースを用意して柔軟にニーズをカバーしており、期間限定でドル円スプレッドを最低0銭に設定する等して他社との明確な差別化を図っています。

 

また、取引アプリに関してもスマホとタブレットに完全対応で、売買タイミングや過去検証をサポートする「トレナビ」や無料の自動売買システムといった初心者向けツールも大変充実しているといえるでしょう。

 

マネーパートナーズの特徴

 

パートナーズFXnanoパートナーズFX
ドル円スプレッドキャンペーン期間中:0銭
平常時:0.2銭
0.3銭
取扱い通貨18通貨24通貨
最小取引単位100通貨10,000通貨
レバレッジ最大25倍最大25倍
メキシコペソ/円 スワップポイント買い:3円買い:3円
ツール機能・トレナビで初心者も簡単
・無料の自動売買
・スマホに特化した直感操作アプリ
同左
取扱キャンペーン・PFXスプレッド縮小キャンペーン -7通貨ペアでスプレッド縮小!・PFX 米ドル/円キャッシュバックキャンペーン3月第1弾(2022年)
ロスカット水準100%40%

 

キャッシュバック金額が高く、nano口座のスプレッド0銭キャンペーンはトレーダーにとって大変魅力的でしょう。

 

また、ツールの充実ぶりは初心者から中上級者まで幅広くカバーしており、パートナーズFX口座であればロスカット水準が40%まで下がるのも嬉しいポイントです。

 

一方、スワップに関しては高い水準とはいえませんので、スワップトレードがメインの方は注意しましょう。

 

マネーパートナーズのメリット

 

次にマネーパートナーズのメリットについて解説していきます。

 

2通りの取引コースが選べる

 

マネーパートナーズでは、nanoとパートナーズFXの2種類のFXサービスを選ぶことができます。

 

nanoでは、100通貨単位で取引することができ、少額からでも始めることが可能です。

 

パートナーズFXでは、1万通貨単位で取引することができ、約定力の高さが魅力のFXサービスとなります。

 

どちらにも魅力的なメリットがありますので、自分に合ったサービスを選ぶことが可能です。

 

ニーズ別の異なるFXサービスを提供しているのは大変珍しいので、マネーパートナーズは自分に合ったFXサービスを選びたいという方には大変おすすめのFX会社であると言えます。

 

nano口座なら取引コストが抑えられる

 

マネーパートナーズのnano口座であれば、100通貨から取引可能です。

 

そのため、少額からFX取引を行うことができますので、準備する資金や損失のリスクも大きく抑えて始めることができます。

 

レートの低い通貨であれば、日本円で100円の証拠金から取引することが可能です。

 

これだけ少額で始めることができますので、FXの経験がない初心者にはまさにうってつけのFXサービスと言えるでしょう。

 

リスクを抑えて少額から取引したいという方には非常におすすめのFX会社です。

 

マネーパートナーズFX口座なら約定率が高い

 

マネーパートナーズFXの最大の魅力は、その約定力の高さです。

 

FXの成り行き注文では、注文時の価格と約定時の価格にズレが生じ、スリッページというコストが生じる場合があります。

 

これは約定力が低い場合に生じやすいのですが、マネーパートナーズFXであれば安心です。

 

なぜなら、マネーパートナーズFXでは約定力100%を実現しており、注文時の価格でしっかりと約定することができるからです。

 

これにより、注文のストレスやコストをなくすことができるので、冷静でスムーズに取引することができます。

 

安心して取引をしたいという方には、マネーパートナーズFXは非常におすすめのFX会社です。

 

マネーパートナーズのデメリット

 

次にマネーパートナーズのデメリットについて解説していきます。

 

スワップポイントが低水準

 

マネーパートナーズのデメリットとして、まず最初に挙げられるのがスワップポイントの低さです。

 

スワップポイントとは金利差から得られる利益のことですが、FXではこれを狙ってトレードをする手法もあるほど重要な要素です。

 

しかしながら、マネーパートナーズではこのスワップポイントが他のFX会社と比べると極めて低い傾向にあります。

 

つまり、スワップポイントによって獲得できる利益が非常に少ないということです。スワップポイントを狙っているトレーダーにとっては残念なデメリットになります。

 

デモトレードが使えない

 

マネーパートナーズではデモトレードを使用することができません。

 

特に初心者であれば、まずデモトレードを使って一通りの動作を把握しておくことがおすすめなのですが、これができません。

 

いきなり自分の本当の資金を使って取引することになりますので、初心者の方にとっては敷居が高くなってしまう可能性があるでしょう。

 

しかしながら、マネーパートナーズFXのnano口座であれば、少額から取引することもできますので、もし心配であればnano口座から初めて見るのがおすすめです。

 

パートナーズFXは少額取引に不向き

 

マネーパートナーズFXのnano口座であれば、少額取引することができますのが、マネーパートナーズFXではそれができません。

 

そのため、マネーパートナーズFXで取引する場合には、まとまった資金が必要となります。

 

初心者の方の場合、これは大きなデメリットになるかもしれません。

 

取引する金額が大きくなれば、それだけ損失の際の金額も大きくなるということですから、取引によって精神面に大きな負担をかけてしまう恐れもあります。

 

リスクをできるだけ抑えて安心して取引したいという方は、ぜひnano口座を使って取引していきましょう。

 

両社の特徴やメリット・デメリットを比較

 

ここからは両社の特徴とメリット・デメリットを比較していきます。

 

両者の要素を理解して、自身の求めるトレードスタイルにマッチしているかどうかを検討してください。

 

松井証券パートナーズFXnanoパートナーズFX
0.2銭ドル円スプレッドキャンペーン期間中:0銭
平常時:0.2銭
0.3銭
20通貨取扱い通貨18通貨24通貨
1通貨単位最小取引単位100通貨10,000通貨
最大25倍レバレッジ最大25倍最大25倍
買い:4円メキシコペソ/円 スワップポイント買い:3円買い:3円
・豊富なテクニカルチャート
・価格のチャート反映が最短0秒
・LINEアプリと連携で便利なアラート
・デモトレード
ツール機能・トレナビで初心者も簡単
・無料の自動売買
・スマホに特化した直感操作アプリ
同左
最大2,0000円キャッシュバック取扱キャンペーン・ドル円スプレッド0キャンペーン
・最大50,000円キャッシュバック
・最大50,000円キャッシュバック
個人:50%~90%で設定可能ロスカット水準100%40%
・デモトレードが利用できる

・最小取引単位が小さいため少額投資ができる

・LINEでアラートが受け取れる

・レバレッジ倍率を自分で決められる

メリット・2通りの取引コースが選べる

・nano口座なら取引コストが抑えられる

・マネーパートナーズFX口座なら約定率が高い

同左
・取扱通貨ペアの数が比較的少ない

・スワップポイントが低水準

・マーケットニュースの情報ソースが少ない

デメリット・スワップポイントが低水準

・デモトレードが使えない

・パートナーズFXは少額取引に不向き

同左

 

松井証券(MATSUI FX)がおすすめな投資家

 

デモトレードで感覚を掴み、少額資金で安全にFXデビューしたいという方は松井証券がおすすめです。

 

また、100年の運営実績は資金を預けることにおいて大きな安心感にも繋がります。

 

したがって、FX会社の信頼性や取引ツールの性能を求める中上級者にとっても、乗り換え対象として検討しても良いでしょう。

 

一方、情報ソースが1社だけと少なくなっているため、無料サイトや他社のアナリスト分析等を併用してカバーする必要があります。

 

マネーパートナーズがおすすめなのはこんな人

 

自身の判断に自信が持てず、エントリーに不安感がある方はマネーパートナーズの自動売買やトレナビを利用することで弱点をカバーすることができるでしょう。

 

また、パートナーズFX口座のロスカット水準40%は国内でもトップクラスの低い設定となっており、現状よりも余裕を持ってトレードしたい方にもおすすめの口座です。

 

一方、2つの取引コースはそれぞれ条件が異なるため、より自分に合った条件の方を選ぶのがおすすめです。

 

まとめ

 

今回は松井証券とマネーパートナーズの特徴とメリット・デメリットを比較し、それぞれのFXにおすすめな人についても解説してきました。

 

両社は異なる分野で確かな実績を積み重ねており、業界全体で見ても高い水準のサービスを提供しているといえます。

 

一方、松井証券は少々情報ソースが少なく、マネーパートナーズはデモトレードができない等デメリットもありますので、本記事で掲載した一覧表を参考に、自身の求める要素とのバランスを見ながら検討していきましょう。

 

記事の監修者

中島翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。その後国内大手仮想通貨取引所Coincheckでトレーディング業務、新規事業開発に携わり、NYのブロックチェーン関連のVCを経てCWC株式会社を設立。証券アナリスト資格保有 。

Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12



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