イングランド銀行(BOE)のアンドリュー・ベイリー総裁が仮想通貨投資家へ警告
ビットコイン、イーサリアム、さらにはドージコインでさえ、今年は順調に価格を上げており、一部の投資家は1BTC2万ドルまで高騰した後、1年後に3,122ドルという低水準まで急落した2017年のバブルを思い出しています。
イングランド銀行(BOE)のアンドリュー・ベイリー総裁が最近の仮想通貨市場全体の価格上昇を見て「仮想通貨には本質的価値がない。仮想通貨に投資する人はすべての資金を失うことを想定すべきだ。」と発言しました。
英国の金融行為監督機構(FCA)からも今年1月に同様の警告が出ています。
かつてFCAの最高責任者だったベイリー氏は、長い間仮想通貨に懐疑的な立場をとってきており、2017年当時にも不気味なほど似たような警告を発していました。
-ビットコインに投資したいなら、全財産を失うことを覚悟してください-
米規制当局要人の仮想通貨に対しての否定的見方も、人気の高まりは抑えられない
他の規制当局のビットコイン不支持発言をご紹介します。
米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長は「ビットコインは「投機的」で不安定な価値の貯蔵庫であり、多くの暗号トークン(-この際仮想通貨とは呼ばなかった)は確かに証券である」と発言しました。
さらに「仮想通貨投資家が仮想通貨取引所で取引する際には、保護されていない」とし「SECは現在証券分野で多くの権限を持っており、その管轄下にある仮想通貨も多くあります。」と述べました。その際ビットコインは有価証券ではなく商品であり、この傘には入らないとしています。
米連邦準備制度理事会(FRB)が証券会社、投資家、政治コンサルタント、学者など、24人に対して行った聞き取り調査によると、回答者の5分の1が仮想通貨は金融の安定を脅かすものだと考えています。しかし、たとえ一部の人々が仮想通貨を嫌うとしても、ビットコインが今後も存在していくことは明らかであり、機関投資家やテスラのような企業の関心が高まっていることもあり、年初来で90%以上の上昇を見せています。
ブルームバーグによれば、Square社のような決済会社は、主にビットコインの好調な人気のおかげで、四半期収益の3倍以上になっています。同社のビットコインの収益は、3億600万米ドルから35億1000万米ドルへと11倍に増加しました。動きの速い仮想通貨の世界では物事は常に変化する可能性がありますが、その人気の高まりは確かに反対する傾向ではないようです。
FRBの監督・規制部門でアソシエイト・ディレクターを務めていたマイケル・J・シュー氏が、5月10日に米国財務省通貨監督官代理に就任する予定です。今後の米国の規制当局の仮想通貨に対しての動きに注目が集まります。
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