バイデン大統領就任間近、息を潜めている米ドル
先週のOverbit Newsでは、米ドルが数年ぶりの安値から大幅に跳ね返っていたため、関連して仮想通貨市場は1日で10億ドル以上の損失を出し、下落していました。
「米ドルインデックス(DXY)は、重要な抵抗レベルの前に上昇する余地があり跳ね返っているよう」だと伝えましたが、バイデンの就任式が1月20日水曜日に設定されたことで、ドルインデックス(DXY)は91.00の重要な抵抗線のすぐ下で固まっています。多くのアナリストはバイデン大統領の下で弱気のドルを求めていますが、為替市場は就任式の日のために息を止めているかのように見えます。
このようなドルの動きは明らかに市場全体を圧迫しています。ドルの動き方を考えるとまだ重要な動きはないものの、株式はここ数週間でわずかに上昇しています。一方、金などのコモディティは下降しており、金地金は1.5ヶ月の安値を付けています。原油価格もドルの反発を受けて下落しました。
いずれにしても、現段階では新大統領の就任、コロナ救済策、2021年の景気回復の可能性など未知の要素が多く、市場は大量の不確実性を有しています。
仮想通貨市場も今後のボラティリティに注意
これまで取り上げてきたように、米ドルの価格行動の影響は伝統的な市場に限定されるものではなく、仮想通貨などの新興セクターにも確実に波及しています。
このところのドルのパフォーマンスを反映して、仮想通貨のトップリーダーであるビットコインとイーサリアムは、ビットコインが42,000ドルから30,000ドルの間、イーサリアムが1350ドルから900ドルの間で、ほぼ10日間、かなり大きなレンジではありますが、乱高下しています。
レンジ幅の広さはあるものの、この2週間は、両資産が何百、何千ものパーセンテージポイントで上昇した直近数週間・数ヶ月間とはかなりの変化を示しています。
2つのクリプトリーダーはここ数日月曜日まで減速しましたが、市場全体としては減速することはありませんでした。資金はビットコインとイーサリアムから下方に流れ、アルトコインとしても知られる、より投機的な代替仮想通貨に流れ込みました。
特に爆発的に増加しているセクターの1つが、分散型金融をもたらすことを目的としたDeFi市場です。DeFiの世界のトッププロジェクトのいくつかは、今週かなりの上昇をしています。注目すべきものとしては、$UNIが77.12%、$COMPが10.09%、$YFIが24.50%と7日間上昇しています。
今後は、市場のボラティリティに注意してください。
ドルだけでなく、ビットコインやイーサリアムも大きな転換点を迎えています。近いうちに、この3つすべてから大きなボラティリティが発生すると予想され、それがほとんどの市場に影響を与えることは間違いありません。
Overbit Newsでは今後も世界のマーケットニュースをカバーしていきます。
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