米大統領選挙の当確と金(XAU)及びG10通貨が上昇
本稿執筆時点では、ジョー・バイデン前副大統領が2020年の米国大統領選挙の勝者になるとほとんどの報道機関で宣言されています。
米国大統領の最終的な批准は、選挙人投票所(12月14日に選挙人が投票)を経て、2021年1月6日に米国議会で最終的に認定されることになっており、予期せぬ事態が起こらない限り、2020年1月21日に新米大統領の宣誓が行われることになります。
世界の金融市場における米国の立場を考えると、今回の波乱に満ちた選挙は、現在進行中の金融の動向と関連している可能性が高く、今週のOverbitInsightsではこれらについて取り上げていきます。
日本円、ユーロ、英ポンドなどのG10通貨が上昇しており、これらの通貨はいずれも米国の選挙前から選挙期間中にかけて、1~2%ポイント上昇するなど、強い動きを見せています。
しかし、これらの通貨はいずれもレジスタンスをクリアしていないため、マクロトレンドの中では今回の上昇はまだ小幅なものと考えられています。
ゴールドマン・サックスは、週の初めにユーロを今後数ヶ月でドルを上回ると予想されるG10通貨のリストから外した後、少なくともユーロの場合はこのマクロ的な下降トレンドが続くと考えているようです。
また、選挙後の動きは、外為市場に限ったことではないようで、選挙前1860ドル台に向けて下落した金(XAU)は、その後すぐに1950ドル台まで回復し、1カ月以上ぶりの高値を記録しました。
これらのトレンドをマクロレベルで評価すると、米国の選挙とそれに関連した狂気がドルに大きな影響を与え、G-10通貨や金(XAU)など、ドルに対して取引されるすべての市場を上昇させたようです。
あらゆる仮想通貨が上昇
前週は仮想通貨市場にとって非常に良い週だったことを振り返ってみましょう。
ビットコインとイーサリアムがそれぞれ13,200ドルと378ドルでスタートした後、市場をリードする2つの通貨は前週中に大幅に上昇しました。
BTCUSDは、ほとんどの取引所で16,000ドルで最高値を更新し、ETHUSDは470ドルの直前でストップしました。これは両通貨で20%も上昇となっています。
これがどちらかのペアの局所的な高値だったのか、それとも単純な修正だったのかを判断するにはまだ少し早いですが、両ペアともこれらの高値に到達してから約10%の調整下げをしています。
アルトコイン市場、特にDeFiトークンからは、これがクリプトカレンシーの動きの終わりではないという安心感のあるサインが出ています。その証拠に、11月6日、7日にはDefi系トークンには全体的に大規模なラリーが有りました。
Compound, Sushi, Uniswap, Aave, Core…これらは、48時間で50%の上昇を見せました。DeFiトークンの頂点の一つであるyearn.finance (YFI)は、底値から2倍以上に上昇し、7400ドルから17000ドルに跳ね上がりました。
ビットコインやイーサリアムのような仮想通貨市場のリーダーがその他の仮想通貨と連動して動いているときはいつも強気相場の兆候であることがほとんどです。
最近の記事でも述べているように、2020年末は激しいボラティリティが発生しているに見えます。
Overbit.comでは、常に最新情報をお届けし、市場の狂乱の中で、うまくいけば先手を打つことができるように最善を尽くしていきたいと考えます。
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