クリプト銀行の今後と中央銀行の経済刺激政策
今週のOverbitNewsでは、今世界市場で起こっている2つの重要なテーマについて説明します。
クリプト銀行の今後と中央銀行の経済刺激政策についてです。クリプト銀行は「人々に権力を」もたらすことを目指しており、中央銀行は権力を維持したいと考えているため、この2つのトピックスは大きく絡み合っており、興味深いものがあります。
まずはクリプト銀行について取り上げます。
最近、Kraken(クラーケン)の新しいクリプト銀行が話題になりました。
「米国で初めて銀行になった仮想通貨ビジネス」
この出来事を過小評価することは不可能です。KrakenはSilvergate Bankと提携し、SWIFTやFedWire向けに米国の消費者向け融資ソリューションを提供すると報じられています。
近い将来、旧来の金融の世界と新しいデジタル時代をつなぐこの種の提携はますます増えていくでしょう。
だからこそ、遅れをとっている従来の銀行に注目し始める時が来たのです。若い世代の銀行顧客が彼らのネイティブ体験に組み込まれた製品とサービスへのアクセスを期待するため、3年以内にクリプト銀行はフィアット銀行全体を飲み込むだろうとも言われています。
銀行への仮想通貨の導入競争は、まだ始まったばかりです。
米国の経済刺激策の実行と大統領選挙
本日の2つ目のトピックは、米ドルの下落についてです。
投資家は、ワシントンDCが今から11月3日の米国大統領選挙までの間に景気刺激策を実行するのではないかと、少し疑っているようです。
テクニカル的には、米ドルインデックスは93.207から93.767の間で推移しており、年末の財政対策についてワシントンDCでの協議が進むにつれて、このレンジ内での取引が続く可能性が高いと思われます。
一方、ポンド/米ドルは0.22%上昇して1.2952ドルまで上昇しましたが、これは英国とEUの交渉担当者がブレグジット交渉をなんとか乗り切ることができるのではないかという期待感からです。
しかし、ANZリサーチのレポートで述べられているように、「市場が期待しているように、最後の1時間で合意に達する可能性は十分にあり得るが、最近見られる進展のなさは、合意が達成されない明確な可能性を浮き彫りにしている」。
GBPUSDを除き、外国為替、商品、貴金属市場は引き続き不安定に見えます。
現在、すべての市場で根底にあるテーマは、「COVIDで何が起こっているのか」と「中央銀行はどのように対応するつもりなのか」ということだと思われます。
このことは、パンデミック・ドリブン・インフレがすべての投資家にとって現実的な懸念材料となっていることを意味します。
しかし、COVIDを方程式から外してみると、仮想通貨、特にビットコインが今銀行システム全体が直面している真の脅威となっているように思えます。
世界的な規制当局が仮想通貨に対して、どの程度のハードな立場を取るか、あるいはソフトな立場を取るかにもよりますが、これは、今後数ヶ月、おそらく数年に渡って議論され続ける大きなテーマです。
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