Sushiswapの開発者が保有していたSUSHIトークンをすべて売却、投資家激怒
本日のオーバービットインサイトでは、まず最近の仮想通貨市場を賑わしているSushiswapの動向について解説します。
Sushiswap はDefiプロジェクト最大規模のプロジェクトの一つで、最近では投資家から「出口詐欺」とも呼ばれています。
Sushiswapの開発者が保有していたSUSHIトークンをすべて売却したというニュースが流れましたが、当人は自身のツイッターアカウントでこれを擁護する姿勢を取っています。
しかし、この売却により、SUSHIトークンの価格は50%以上下落しています。また同時に、仮想通貨市場全体の時価総額が土曜日の朝110億ドル近く下落しており、仮想通貨市場の他の投資家に対しても大きな圧力を与えているようです。
当人のツイッターアカウントでは、「トークン価格ばかり気になって開発に集中できないことが無いよう、そうした」と述べており、他にも多くの言葉で自身を擁護しています。
仮想通貨のような警戒心の強い分野では容易に想像できる通り、コミュニティは常に開発者の動向を見ており、SUSHIトークンホルダーは、主任開発者が「わずか1週間の仕事で数百万ドルの支払いに値すると信じていた」ということに激怒しています。
Sushiswapのこの一連の騒動はその根底にある、(詐欺的)ストーリーを露見させたことは明確のようです。
仮想通貨のボラティリティリスクに対して再度認識を
ここ数日、他のDefiプロジェクトでも売りが発生した重要なポイントは、SUSHIトークンの大量売却が仮想通貨市場の下落を引き起こしたかどうかではなく、流動性の枯渇により下落したのではないかという可能性があります。
あるいは、今回のSUSHIトークンのように数ヶ月間の継続した価格上昇に対して、投資家が単にリスクを軽視していたことも考えられます。
ここで考えなければならないことは、仮想通貨のボラティリティは高まっており、そのボラティリティは今後も継続することを仮想通貨投資家は軽視すべきではないということです。
米ドルの今後の見通し
話はかわり、DXYインデックス(ニューヨーク証券取引所のドル指数)にリストされている米ドルを見てみましょう。
チャートから判断するに、DXYはわずかな上昇トレンドにあり、92.00付近の主要サポートを維持しているようです。
DXYは教科書的なベアペナントを形成しており、更に下落を示唆しているとも捉えられます。
マクロレベルでは、一部のアナリストはさらなる下降の可能性を強く示しています。
FXStreetの分析
世界最大級のFX関連ポータルサイトFXStreetによると、最近のDXYの急上昇はカウンタートレンドの引き戻しにほかならないとのことです。
FXStreetのモデルによると、USDは過去34年間、16年毎周期的なトレンドを形成されているとのことで、これらのローテーションモデルはDXYの主要ボトムを中心にしており、1992年9月の78.19、2008年3月の70.70を次のボトムとして設定されています。
ボトムアウトした後の米ドルは、はじめの8年間は他の商品を上回るパフォーマンスを示し、その後後半は、通常低迷します。
このサイクルを参考にすると、米ドルは現在このサイクルの後半に位置しているようで、世界の基軸通貨のパフォーマンスの低さを示唆しています。
これは一つの分析に過ぎませんが、他の多くの分析はそうでないことを示唆しています。
週足では、RSIが売られ過ぎの領域から反転し、価格が主要なサポートラインを跳ね返しているため、米ドルのリバウンドが有望と見られています。
ウォーレン・バフェットのポートフォリオリバランスと市場に与える影響
本日のオーバービットインサイトは、市場最も有名な投資家の一人、ウォーレン・バフェットの話題で締めくくります。
10年間の彼の投資ポートフォリオを見ると、バフェットは歴史的にアンチテクノロジーであり、アンチビットコインでした。
バフェットのポートフォリオは、主に保険と銀行株で構成されてきており、バークシャー・ハサウェイが大手銀行ウェルズ・ファーゴの保有割合を引き下げたことで、米国の銀行業界に弱気ムードをもたらしている可能性があります。
特にウェルズ・ファーゴは、2008年の住宅危機以来初の損失を出し、7月には24億ドルの損失を計上しています。
米ドルと米国銀行株の両方が弱気の傾向にある場合、これはBTC/USDとXAU/USD(金、GOLD)の両方に強気のシナリオにつながる可能性があります。
しかし、直近の大規模な仮想通貨市場の売りトレンドを見ると、特に仮想通貨のような不安定な市場ではそのシナリオは何も保証されません。
このような経済的不確実性は、経済災害時お安全資産として金(GOLD)の信頼性を高め続ける可能性がありますが、このコロナ渦ではなんとも言えません。
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