不動産業界は現在も伝統的な方法で取引が行われており、デジタルへの移行が課題となっている業界です。そんな不動産業界をブロックチェーンの力で改革しようと立ち上げられたのがASKリアルエステートです。
同プロジェクトではブロックチェーンを活用して実資産に結びつくトークンエコノミーの形成を目指しており、今後注目を集めるであろうサービスとなっています。
- ASKリアルエステートは不動産業界にブロックチェーンで革命を起こすサービス。
- IMOを実施予定で投資家らも多く参入予定。
- 世界中でバラバラな不動産取引の規格を制定しグローバルスタンダードを目指している。
- 投資家はASKコインを保有することでステーキング報酬の受け取りが可能。
ASKリアルエステート(ASK Real Estate)とは?
ASKリアルエステートはブロックチェーンの特性を活用して、不動産業者、購入者、仲介業者、投資家など不動産業界全体に革命を起こすことを目的とするプロジェクトです。
具体的な内容としては不動産の検索機能、契約機能、運用管理までを一気通貫して提供するサービスとなっています。日本市場だけでなく、世界の不動産市場においてスタンダードとなることを目指しています。
6月上旬にはIMOを行うことを発表しており、今までは不動産業界外からも多くの投資家らが参入してくると予想されます。
通貨名 | ASKコイン |
ティッカー | ASK |
総発行枚数 | 50億枚 |
トークンセール割当 | 総発行枚数の7% |
ASKリアルエステートのトークン情報は上のようになっています。
IMOとは?
IMOは「Initial Model Offering」の略称でIMO Exchangeという取引所が提唱する新たな資金調達方法です。従来のIEOに次ぐ資金調達方として注目されており、IEOの問題点なども改善されています。
大きな特徴として、IMOでは資金調達と上場を同時に行います。投資家は購入したトークンの大部分をロックアップするのと引き換えに市場価格よりも安く購入することができます。
そして資金調達ラウンド中は調達した資金の一部が流通トークンの買い戻しとバーンに使われます。そのため、ラウンド中は取引所によってトークンの価格が徐々に引き上げられていく仕組みになっています。
ASK リアルエステートのサービス概要
ブロックチェーンを活用したデジタルコントラクト
不動産業界は現在でも紙の契約書が多く使われており、管理の手間やコストがかかっています。デジタル書類で取引されるケースもありましたが、世界レベルでの基準という規格は存在せずそれぞれの業者が別々の方法を取っていました。
ASKリアルエステートではこれをスマートコントラクトを活用したデジタルコントラクトに置き換えることで次世代の不動産取引のスタンダードの構築を目指します。また、不動産の売買だけでなく、賃貸やローンも取り扱えるのがデジタルコントラクトの強みです。
システムを織りなす5層のレイヤー
ASKリアルエステートには5つのレイヤーが存在し、それぞれのレイヤーが重なって機能することで一気通貫の不動産取引サービスを提供しています。
ASKサービスレイヤー
サービスレイヤーはもっとも表層的なレイヤーで物件の検索から売り手とのコミュニケーション、契約や引き渡しまでの実用的なサービスを実現しています。
ASKデジタル契約レイヤー
人間と機械の両者が読み取り可能なASKデジタルコントラクトの生成や内容の管理を行うレイヤーです。
ASKネットワーク層
ブロックチェーンそのものやシステムの根幹的な部分とシステムの利用者の橋渡しを行う役割を担っています。
ASKデジタル契約&ASKコイン
ASKネットワーク層と同様にブロックチェーンに2重で通信するレイヤーでデジタルコントラクトと独自トークンの管理を担っています。
ブロックチェーンレイヤー
システムの根幹に当たる部分で取引のトランザクションを記録し、不可逆のデータとして管理します。
世界中の不動産が検索可能なネットワーク
ASKリアルエステートではとある地域に限らず、世界中の不動産を包括的に検索できるようになっています。
ASKは世界中の不動産データベースと相互に接続されており、それぞれのデータベースから最適な検索結果を提供します。これを実現するために、ASKは世界で主に採用されている不動産協会の基準であるXMLもサポートしています。
高品質なサービスを支えるASKネットワーク
ASKネットワークは不動産の購入者や、販売者、ブローカーや投資家などで構成されるネットワークです。このネットワークはASKプラットフォーム上での相乗効果や透明性の確保を目的として設計されています。
不動産の精査を担当する不動産会社および賃貸物件を掲載する所有者はASKネットワークに参加するのに一定量のASKコインを預ける必要があり、信用の担保として保管されます。
ASKリアルエステートでの購入プロセス
ASKは不動産という大きな金額の商品の取引を扱うため、安全に取引が進められるような仕組みが備わっています。実際に不動産を取引する場合の手順は次のようになっています。
- 売り手が不動産をASKプラットフォームに掲載する
- 買い手は購入したい不動産を検索し、ASK認定の不動産業者に連絡
- 連絡を受けた業者がリスティングの信憑性を確認するべく、精査を実施
- 精査が完了したら、買い手と売り手がデジタル契約を開始
- まずは、買い手がエクスローに送金し、売り手は物件を引き渡す
- 事前に決められている期間が経過するとエクスローの資金が売り手に振り込まれ、取引が完了
ASKコインはステーキング可能
ASKコインのホルダーはASKプラットフォームが生成する収益の一部をステーキング報酬として仮想通貨で受け取ることができます。
また、プラットフォームのローンチ前にASKコインをASKウォレットに保有しているホルダーはASKポイントを受け取ることができます。このポイントはASKコインに交換できる他、ステーキング報酬を増加させるリワードチケットや将来的にローンチされるASKステーブルコインにも交換できるようになります。
プラットフォームのローンチ後にはASKポイントの保有量によってランキングが形成され、上位のホルダーほど優遇を受けられる仕組みになっています。ASKのプラットフォームは2021年の第三四半期にローンチが予定されています。
まとめ
ASKリアルエステートは紙媒体やバラバラのデジタル規格が採用されている不動産業界に変革を起こすべく、ブロックチェーンの力を最大限に活用するプロジェクトです。
スマートコントラクトにより透明性を持たせながら効率的に不動産を売買することができ、世界中の不動産をオンライン上で購入できるようになります。
また、今まではまとまった金額出ないと難しかった不動産への投資が、ステーキングという形で小額から可能になっている点もASKの魅力の一つです。