仮想通貨取引で巨額の資産を手に入れたトレーダーが、億り人と呼ばれ大きく注目されたのは記憶に新しいところです。驚くほどの勢いで値を伸ばす仮想通貨の取引に興味をひかれるものの、市場価格の高額化が進むほどに「仮想通貨取引は自分には縁がない世界の話」と感じる方は少なくないようです。
仮想通貨取引に対して「まとまった元本が必要なのでは?」と感じている方も居るようですが、仮想通貨は小数点以下での取引が行えるため例えば1万円の元本からでも取引できます。1万円の元本から始める仮想通貨取引を紹介します。
仮想通貨取引は少額取引から行える
仮想通貨の代名詞ビットコインが1BTC=19,000ドルまで値を伸ばした後、約3,300ドルまで下落し仮想通貨の限界が囁かれました。しかし2020年3月25日現在、1BTC=約70万円前後で推移するまで値を戻しています。
ビットコイン取引には最低でも70万円程の元手が必要となるように感じますが、仮想通貨取引所では小数点以下の取引単位での取引が可能ですので高額な元本の用意がなくても仮想通貨取引は行えます。
(コインチェックでは約500円から購入が可能)
1BTC=70万円でも0.1BTCなら7万円、0.01BTCであれば7,000円で購入できます。取引所によってはビットコインの取引最小単位を0.0001BTCに設定しているケースもあるので、70円から取引できますので1万円の元本があれば十分仮想通貨取引を開始することが可能です。
1万円の元本で資産を増やす取引方法は存在する?
仮想通貨はボラティリティ(価格変動)が大きい金融商品ですので、1万円の元本が100万円に膨らむ可能性がないとは言えません。しかし2017年の爆発的な高騰とその直後の大暴落を経験した取引市場の熟成で、かつてのような爆騰を期待するのは難しいのではないかと考えられます。
投資額を1万円に限定した取引方法で資産を増やせる可能性があるのは次に挙げる取引方法だと言えるでしょう。
・短期トレード(FX)
・ガチホ(中長期の保有)
・新興通貨(草コイン)への投資
上記の1万円の元本で資産を増やす取引方法を紐解きながら紹介します。
1万円の元本にレバレッジをかけ、短期トレードを行う
1998年に国内の外国為替及び外国貿易法が改正され、資産運用法として大きな注目を集めたのがFX(Foreign Exchange)でデイトレードと呼ばれる取引方法が話題になりました。
ビットコインを始めとする仮想通貨でもそういった取引が可能となっています。
1万円を元本とした仮想通貨現物取引の短期売買では得られる利益は大きくありませんが、仮想通貨の特徴である大きなボラティリティ(価格変動)を生かして、そこに2〜100倍のレバレッジをかけることで大きく利益を上げることが可能となっています。
もちろんこれにはリスクもつきもので、レバレッジ倍率を高く設定することでより大きな損失を生み出すことも考えられます。
レバレッジ取引を行いたい方は【BITMEX(ビットメックス)】【Bybit(バイビット)】【ビットフライヤー】がおすすめです。
1万円で購入した通貨銘柄のガチホ(ガチホールド)
値上がりが期待できる銘柄を購入し長期保有することを、ガチホ(ガチホールド)と呼びます。元本が1万円の場合は多くの銘柄を薄く広く購入するよりも「これぞ!」と思える銘柄を1万円分購入した方が、値上がり後の売却益が期待できると考えられます。
投資額を1万円に限定して仮想通貨取引を行う場合は、より大きなボラティリティが期待できる通貨銘柄を選ぶのがポイントですし、価格変動に惑わされずあらかじめ売却ラインを決めて仮想通貨を購入するのが効果的です。
当サイトがおすすめするおすすめの仮想通貨は【仮想通貨おすすめランキング!人気銘柄を時価総額・将来性で比較!】で紹介しています。
新興通貨(草コイン)への投資で1万円の元本を増やす
仮想通貨の時価総額や取引所の取引高を確認できるランキングサイトコインマーケットキャップ(Coin Market Cap)内では3,000銘柄以上もの仮想通貨の存在が確認できます。この中で時価総額ランキング500位以下の通貨銘柄は「草コイン」と呼ばれますが、草コインは市場価格が安価なため1万円でまとまった数の仮想通貨を購入することができます。
玉石混合の状態である草コインは市場価格の高い優良銘柄よりもリスクが上がりますが、爆謄の可能性も否定できないので一獲千金の夢への投資として1万円を投資するのもロマンのある方法だと言えます。
草コインが買える仮想通貨取引所を知りたい方は【草コインの買い方やおすすめの取引所ランキングを分かりやすく解説!】を参考にしてください。
1万円で仮想通貨取引を効果的に行う際の注意点
投資額を1万円に限定して仮想通貨取引で資産運用を行う場合は、取引の際に生じるロスをできるだけ抑えたいものです。仮想通貨取引を始めたばかりのトレーダーに発生しやすいロスとして次のものが挙げられます。
- 市場価格の下落に驚いた狼狽売りによるロス
- 相場感を見極められない高値掴みによるロス
- 損切ラインを設定せずにズルズル保有することで生じるロス
狼狽売りは損をするばかり!値が下がった時こそ落ち着いた対応が必要
既に紹介したとおり仮想通貨はボラティリティが大きな金融商品ですので、購入した通貨が驚くほどのスピードで下落することもあり、目先の価格変動に驚いて狼狽売りをした直後に価格が急騰することも珍しくありません。
仮想通貨市場は上昇と下落を繰り返しながら推移していきますので、「急落の後には急騰のトレンドに入る」と落ち着いて対処する必要があります。
相場の値動きを観察して高値掴みを避けよう
既述のとおり仮想通貨市場は上昇と下落を繰り返しながら推移しますので、価格高騰の動きに反応して購入すると購入後、下落トレンドに入り1日かけてマイナスを取り返すことになりかねません。
狼狽売り同様値動きに吊られて購入するのではなく「もう一山チャンスがくる」と値動きが落ち着くのを待ちましょう。
損切ラインを設定せずにズルズル保有することで生じるロス
購入した通貨銘柄が下落トレンドに入り狼狽売りをするのはロスの原因となりますが、ズルズルと保有しすぎてロスが生じる場合もあります。仮想通貨市場は高騰と下落を繰り返しながら推移しますが、推移方向が下落トレンドの場合は一定額まで下落すれば売却する必要があります。
一定額はトレーダー自身が決める額で損切ラインと呼ばれます。損切ラインに達した場合は潔く売却し、トレンドを睨んだ新たな取引で利益の確保を行いましょう。
仮想通貨取引所の手数料もロスの1つと考えるべき
取引の際に利用する取引所で生じる手数料も仮想通貨取引時のロスの1つだと言えます。多くの手数料を設定している取引所を利用していると、せっかく取引で得た利益から手数料が差し引かれてしまうので効率が下がってしまいます。
現在は取引口座の開設や維持、取引口座への入金や取引所のウォレットで行う受金に対しては手数料が生じないケースが一般的ですが、取引口座からの出金やウォレットからの送金には手数料が生じる場合もあります。
また取引所形式での取引で生じる取引手数料や販売所形式で設定されているスプレッドの幅なども仮想通貨取引で生じるロスだと言えるでしょう。国内の取引所では次の4社が取引手数料を抑えられる取引所としておすすめです。
コインチェック(Coincheck)
取り扱いの12銘柄の中で取引所で取引できるのはビットコインのみですが、ビットコイン取引の場合メイカー・テイカー共に手数料無料で取引が行えます。
コインチェック(Coincheck)の登録で分からないことがあったら【コインチェック(Coincheck)口座開設、登録、本人確認方法】を参考にしてください。
ビットバンク(bitbank)
テイカーは取引額の0.15%の手数料が生じますが、メイカーは0.05%の手数料を受け取れるマイナス手数料を採用しています。
GMOコイン
テイカーは取引額の0.01%の手数料が生じますが、メイカーは無料で取引することができます。
DMM ビットコイン
販売所形式での取引のため取引手数料が発生しませんが、販売価格は市場価格に取引所の利益を加算したスプレッド価格なのでスプレッド幅の確認をして購入しましょう。
その他、国内仮想通貨取引所を詳しく知りたい方は【国内仮想通貨取引所おすすめランキング】、海外仮想通貨取引所について詳しく知りたい方は【海外仮想通貨取引所おすすめランキング】を参考にしてください。
1万円を増資していけば仮想通貨取引で得られる利益が増加する
仮想通貨取引は効率的な資産運用方法だと言えますが全ての資産運用にはリスクが付きもので、投資額を1万円に限定する投資方法は効果的なリスクヘッジだと言えます。
しかし元本が1万では得られる利益も限られてしまうのも事実ですので、仮想通貨取引に慣れ順調に利益を得られるようになったタイミングで投資額の増資を行うのが効果的です。
当サイトでは仮想通貨積立も紹介していますので、こちらも参考にしていただき、ご自身にあった仮想通貨投資法を見つけてください。