BCHハードフォークに対するロジャー・バーの見解
「ビットコインジーザス」と呼ばれBitcoin.comのCEOであるロジャー・バー氏は17日、自社のホームページにYoutube動画を追加しました。動画ではロジャー・バー氏が11月15日に起こったビットコインキャッシュのハードフォークについての見解を話しています。
また自らが支持するABC側に、 SV派のボードッグCEOであるCalvin Ayr(カルヴィン・エアー)氏を招待する旨を述べ、同時に自称サトシ・サカモトであるオーストラリア人のCraig S. Wright(クレイグ・スティーブン・ライト)氏に対して「サカモトだとは思わない」と発言しています。
さらにロジャー・バー氏はビットコインキャッシュABCについて、「プロトコルを使用し、月を重ね、年を重ね、10年また10年と過ぎても企業が安定してビジネスに利用できるようにする」と主張しています。また、ビットコインキャッシュのハードフォークに対する批判へは「嫌いなのであれば使わなければいい。(中略)だから私はドルをあまり使わない。」と一蹴した。
ロジャー・バーがCalvin Ayr氏をABC派に招待か
ボードッグの創設者兼現CEOであるCalvin Ayr氏は今回のハードフォークにおいてロジャー・バー氏と対立するSV派に属しており、11月16日にはTwitterのアカウントで「一時的なハッシュバーストは市場操作にすぎない。これは不正行為であり、うまくいくはずがない。ロジャー・バー氏とBitcoin.comがこんなことをするなんて恥ずべきことだ。」と批判しています。
as I said before...bursts of transient hash is market manipulation and is cheating and can not work. It is embarrassing to watch Roger Ver and https://t.co/ycwTZ1zR0H go down this path.
— Calvin Ayre (@CalvinAyre) 2018年11月16日
一方ロジャー・バー氏は、ABCのハッシュレートは必要に応じて高値を長期間維持でき、P2Pキャッシュがもたらす世界の経済的自由を誰も止められないと主張しました。しかしCalvin Ayr氏に対しては「世界により経済的自由をもたらすため、あなたが助けてくれるのであれば、ぜひ喜んで受け入れたい。」と、ABC側に引き入れたいとの考えを示しました。
ロジャー・バーがCraig S. Wright氏に苦言
Craig S. Wright氏は自身がサトシ・サカモト本人であると主張しているオーストラリア人の実業家です。11月8日に公開された動画によると、ロジャー・バー氏がABC側にいることにとても不満を抱いているWright氏は、かなり激しい口調でのメールを送りつけたとのことです。ロジャー・バー氏はWright氏が書いたこのメールについて、「とても40歳のビジネスマンが発する言葉とは考えられない」と話しています。