仮想通貨Zilliqa(ジリカ/ZIL)とは?
Zilliqa(ジリカ/ZIL)は2017年3月に公開された仮想通貨で、アジア大学ランキングで1位とされるシンガポール国立大学の研究者らによって開発が行われました。この通貨が作られた主な目的としては、既存のメジャーな通貨で問題視されているスケーラビリティ問題の解決です。
スケーラビリティ問題というのは、通貨やネットワークの利用者が増加する事によって、データの処理が追いつかなくなり、送金詰まりや遅延が発生してしまう問題を指します。Zilliqaではデータの処理方法をビットコインやイーサリアムなどと差別化する事で問題へ対処しています。
Zilliqaの発行上限は非常に多く、126億枚に設定されています。ビットコインが2100万枚に制限されているのと比べても一目瞭然です。しかし、ICO時には200万ドル(約2.25億円)の資金を調達しており、その期待の高さが伺えます。
Zilliqa(ジリカ/ZIL)の特徴や仕組み
取引速度が非常に速い
先ほどZilliqaは既存の通貨のスケーラビリティ問題の解決に取り組んでいると説明しましたが、実際Zilliqaの処理速度はどのくらいなのでしょうか。現在テスト段階にあるZilliqaのパブリックチェーンは一秒あたり2488件の取引処理を実現しています。これはクレジットカードのトランザクション処理速度4,000から6,000件/秒に匹敵するレベルの速度になります。
出典:https://zilliqa.com/about-us.html
Zilliqaが「シャーディング」という技術が採用することで、上記に紹介した取引速度を実現しています。通常の場合、全てのノードが全ての取引データの処理をしていますが、シャーディングの場合、ブロックチェーンネットワーク全体をシャードという複数グループに分割し、割り当てられた取引データのみを処理することで、並列処理が可能になります。
この技術はイーサリアムにも導入が検討されているようで、仮想通貨界隈では注目の新技術です。
データフロースマートコントラクト
Zilliqaは独自のスマートコントラクト言語(プログラミング言語)を開発する事で、複数の指令の同時処理が可能になっています。独自言語とはいっても、今現在主流なSOLIDITY言語よりは簡単に使えるという事なので、今後の参入障壁はあまり高くないと言えるでしょう。
ブロックチェーン業界における技術者不足は非常に深刻な問題となっているようなので、簡単な言語を採用するという事は今後の活動にポジティブな影響を与える可能性があります。
Zilliqa(ジリカ/ZIL)の将来性や今後
グローバルブレインとの提携
Zilliqaはベンチャー企業に投資を行うVCのグローバル・ブレインと提携しています。この提携から、Zilliqaのシステムがベンチャー企業にて採用されるという可能性も考えられなくはないシナリオです。つまり、今後Zilliqaが個人だけでなく、企業に対しても売り込みをかけるかもしれないというのは大きなアドバンテージになるでしょう。
Zilliqa(ジリカ/ZIL)の取引所
Zilliqaは、国内取引所では取り扱いがなく、海外取引所でのみ取り扱いがされています。
Binance
Binance(バイナンス)は、マルタ共和国に拠点があり、100種類以上のアルトコインを購入することができる海外取引所です。Binanceは、Zilliqaの取引量が世界一の取引所であり、記事執筆時点では、全取引量の20%を占めています。
また、手数料も安い取引所として知られており、Zilliqaも0.1%という格安の手数料で購入することができます。Binanceの登録で分からないことがあったら【Binance(バイナンス)の口座開設、登録、本人確認、二段階認証のやり方】を参考にしてください。
Binanceの他にも、ZilliqaはBitforexやUpbit、Huobiなどで購入することができます。
Zilliqa(ジリカ/ZIL)の買い方や購入方法
ZIL(Zilliqa)は、国内取引所で取り扱っていないため、海外取引所で売買することになります。基本的に、海外取引所は日本円の入金に対応していないため、最初に国内取引所でビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を購入して、海外取引所に送金する必要があります
Binance(バイナンス)でZILを購入する場合は、以下のような手順で購入します。
- 国内取引所で、ビットコイン(BTC)または、イーサリアム(ETH)を購入する
- 購入したビットコインまたは、イーサリアムをBinanceのウォレットに送金する
- BinanceでZILを購入する
また国内取引所は複数のアルトコインを取引所形式で売買できる【ビットバンク(bitbank.cc)】がおすすめですので、まだ口座開設していない人は早めの登録をおすすめします。 ビットバンクの登録で分からないことがあったら【bitbank.cc(ビットバンク)の口座開設、登録、本人確認、二段階認証】を参考にしてください。
Zilliqa(ジリカ/ZIL)のウォレット
Zilliqaの保管に対応したウォレットは複数存在しており、MyEtherWallet、MetaMask、Ginco、LedgerNanoSなどで保管することができます。MyEtherWalletとMetamaskはイーサリアムベースのトークンを管理できるウェブウォレットです。これらのウォレットは手軽に使えるという特徴があります。
Gincoは、モバイルアプリタイプのウォレットでイーサリアムやビットコインなど、様々な通貨の保管に対応しています。ここまでに紹介した3つのウォレットは全て無料で利用する事ができます。
LedgerNanoSはハードウェアウォレットで最も安全性が高いです。安全に保管したいという方には非常におすすめですが、初期費用として1.5万円ほどかかってしまう点がネックです。
また、Zilliqa以外におすすめの仮想通貨について知りたい方は、【仮想通貨おすすめランキング!人気銘柄を時価総額・将来性で比較!2017年】を参考にしていただければと思います。