仮想通貨「Stronghold USD」とは?特徴を分かりやすく解説!
2018年7月17日に、アメリカのIT大手企業IBMが支援を表明しているStronghold(ストロングホールド)という仮想通貨スタートアップが、ボラティリティの影響を最小限に抑えた安定通貨として法定通貨米ドル(USD)とペッグ通貨となる仮想通貨「Stronghold USD(ストロングホールドUSD)」をStellar(ステラ)のブロックチェーンで発行することが発表されました。
米ドルと1対1で連動するペッグ通貨としてはテザー(USDT/Tether)が有名ですが、ドル準備金が不足していると指摘されるなどテザー疑惑が巻き起こったことで信頼性が揺らいでいる状況のため、今回発表された「Stronghold USD」は、市場に好意的に受け止められています。
Tether Limited(テザーコインの運営母体)は、トークンの数を計上の際に「十分なドルを保有していないのでは?」と懸念されているため、今回の「Stronghold USD」の発表は、市場から歓迎されています。
6月1日には、「FSSがTether疑惑に関するレポートを発表!2018年6月1日時点でのUSドルによる裏付けを示す」があり6月1日時点でのUSドルの裏付けが非公式に示されましたが、それでも懸念は払拭しきれていません。
https://coin-media.jp/16124
IBMが支援を表明する理由
仮想通貨Stellar(ステラ/XLM)は、Mt.GOX(マウントゴックス)の創設者ジェド・マケーレブ氏が中心になって開発している仮想通貨で、リップルと同様に国際送金、決済の効率化を目指していて、IBMは2017年から国際送金手段としてStellar(ステラ/XLM)に注目していました。
IBMが「Stronghold USD」の支援表明するのも、「Stronghold USD」がステラのブロックチェーン上で発行する理由も、ステラにおける国際送金手段での活用を見込んだものになります。
「IBMはこれまでもステラのネイティブトークンであるXLMを橋渡しとして、異なる法定通貨の交換を行っていました。しかし、ステーブルコインとは異なり、既存のシステムは、「法定通貨間のレートの変化」と「仮想通貨市場のボラティリティの高さ」の両方にさらされていました。
法定通貨に対するデジタル代用物として使用される、ステーブルコインは、コストの改善において大きな役割を果たすでしょう。」
「Stronghold USD」のトークン発行時やトークン換金時には、KYCなど本人確認やAML(マネーロンダリング対策)を行う予定となっています。
また、「Stronghold USD」は、金融機関や資産運用管理会社を始めとする法人向けに開発されています。しかし、将来的には一般向けのトークン公開を検討しているようです。
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