欧州で最大のETFファンド「Flow Traders NV」が仮想通貨市場に参入!
デジタル通貨を売買しないようにというAMF(オランダ金融市場庁)の警告があったにも関わらず、オランダのアムステルダムに拠点を置く、高速取引業者である「Flow Traders NV」が、仮想通貨市場に参入することが、ブルームバーグによって報道されています。
Flow Traders NVは、ヨーロッパ最大のETFファンドであり、ビットコインやイーサリアムをベースにしたETN(上場投資証券)を売買する最初の企業になるとされています。ブルームバーグによると、より簡単で安価な投資が可能になるため、ETNは仮想通貨の魅力を拡大する可能性があるとされています。
Flow Traders NVのCEOである、Dennis Dijkstra氏は、以下のように話しており、仮想通貨は過少評価されていると述べています。
「仮想通貨市場は大きいため、規制もすぐにされることになるでしょう。仮想通貨市場の参加者は、人々が考えているよりも、プロフェッショナルです。私たちのもとにも問い合わせが来ており、機関投資家も仮想通貨に興味を持っています。」
ビットコインETFが認可されることは、ビットコイン価格にも大きな影響を与えると言われており、認可の時期に注目が集まっていますが、欧州最大のビットコインETFファンドが市場への参入を決めたことで、追い風となる可能性があります。
ビットコインETFについて詳しく知りたい方は、【ビットコインETFとは?上場承認はいつになるのかを分かりやすく解説!】を参考にしてください。
AMF(オランダ金融市場庁)は、Flow Traders NVの仮想通貨への熱意に共感することはありませんでしたが、AMFは勧告や警告を出すことはできますが、規制下にある取引所で取引をすることを禁止にすることはできません。
AMFの広報担当者である、Nienke Torensma氏は、以下のように述べています。
「私たちは、消費者、プロのライセンス所有者のどちらにも仮想通貨に関する活動をしないように勧めています。仮想通貨はまだ新しく、潜在的に匿名性が提供されているため、悪用される可能性が非常に高いです。
また、仮想通貨は、通貨として約束された目的を提供することができないため、私たちは仮想通貨を資産クラスとして見なしていません。」
AMFは、6月中旬に仮想通貨投資の機会を提供する企業に文書を送ることによって、仮想通貨投資に対して、疑念を呼び起こしていました。
反対に、オランダ政府は、仮想通貨は金融の安定性に対するリスクが低いとするレポートを出していました。また、同レポートは、仮想通貨関連のリスクが、政府金融機関の市場参加が増えるにつれて増加することを予測し、バランスのとれた金融規制の必要性を強調しています。
また、機関投資家の仮想通貨市場への参入とその影響について知りたい方は、【機関投資家の資金が仮想通貨市場に流入する理由と、それがビットコインにもたらすこと】を参考にしてください。
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