Tetherが2億5,000万ドル分のUSDTを発行!ビットコインの上昇が起こるという指摘も
Omni Exploreのデータによると、USドルと1対1で紐づいているステーブルコイン(価格が安定している通貨)であるUSDT(Tether)が、6月25日に2億5,000万ドル分発行されたことが判明し、Twitterでは、ビットコインの上昇が起こるのではないかと指摘されています。
ライトコインの創業者であるCharlie Lee氏は、「2億5,000万ドルのUSDTが発行されることは、仮想通貨取引所に同額が入金されるのと同じであり、発行されたUSDTが仮想通貨の購入に使用されたときに、発生する価格上昇を排除するものではない」というような趣旨のツイートをしています。
Generally, this has been a precursor of price going up. Tether gets printed when people deposit USD and get USDT back. This USDT will then be used to buy crypto. This is similar to someone depositing $250MM to exchanges. Of course, that doesn't mean they will buy right away. DYOR https://t.co/zg2PEjGohv
— Charlie Lee [LTC⚡] (@SatoshiLite) 2018年6月25日
USDTとは、USドルと価格が連動しているという特徴があり、相場下落時の退避先として使用されることが多い、Tether社が発行しているコインになります。
しかし、USDTには、「価値を担保するTether社が管理する米ドルが本当は存在しないのではないか」、「USDTがビットコインの価格の不当な釣り上げに使用されているのではないか」といった疑惑があるため、度々話題になります。
3月末にも、Tetherは3億ドル分のトークンを発行し、ビットコインの価格をわずかに上昇させました。
しかし、3月に引き続き、今回も米ドルによる価値の裏付けがあるという主張の正当性を確かにする、公的な監査が行われていないため、Twitterで批判を浴びています。
また、Tetherは、今年1月に公式の監査が発表される前に、監査法人との契約を打ち切ったため、さらなる批判を浴びていましたが、「6月1日の時点では、流通している全てのTetherが米ドルに裏付けされている」という先週弁護士事務所FSSから非公式な声明が出されました。
FSSのTetherに関する声明については、【FSSがTether疑惑に関するレポートを発表!2018年6月1日時点でのUSドルによる裏付けを示す】を参考にしてください。
日付 | ニュース |
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2018/02/07 | 韓国の仮想通貨取引所アップビートがTether(テザー)のドル価値支払保証を決定! |
2018/02/19 | BitMEXの調査部門「Tetherは詐欺ではないが、規制によるリスクが高い」 |
2018/06/13 | 「Tetherはビットコイン価格を支えている」テキサス大学の論文が発表! |
2018/06/21 | FSSがTether疑惑に関するレポートを発表!2018年6月1日時点でのUSドルによる裏付けを示す |
2018/06/25 | Tetherが2億5,000万ドル分のUSDTを発行!ビットコインの上昇が起こるという指摘も |
Controversial Tether Releases $250 Mln in USDT, Twitter Awaits Bitcoin Price Jump
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