CBOEのトップが「ICO市場はすぐに審判の日を迎えることになる」と発言
CBOE(シカゴ・オプション取引所)のグローバル市場の社長であるChris Concannon氏が、「ICO市場は、すぐに規制による2つの『審判の日』を迎えることになりうる」と主張していることが、Business insider(アメリカの専門WEBサイト)によって報道されています。
同氏によると、審判の日は2つの波でやって来るとしており、1つ目はSEC(米国証券取引委員会)がICOを未登録の証券と分類し、投資家の保有しているトークンが価値のないものになることです。
さらに、このことによって、ICOプロジェクトを行った企業に対して、多数の集団訴訟が行われるという「第2の波」が引き起こされるだろうと、同氏は指摘しています。
また同氏は、「もし誰かが未登録のコインを発行した場合、技術的な観点からは、未登録の証券を発行したことになり、また法的な観点からは、未登録の引受人と見なされるだろう」と説明し、以下のように述べています。
「ICO市場の不確実性を心配するあまり、ICO投資家は夜も眠れなくなるだろう。もしあなたが未登録の証券を誰かに販売した場合、裁判所に連れていく判断がされた場合、責任を負うことになる」
また、SECが過去に遡り、ICOプロジェクトを起訴するのかどうかは不確かですが、 コーネル大学のRobert Hockett氏は、「酌量すべき事情においてのみ、SECは行動を起こすことになるだろう」と述べています。
賑わうICO市場に対して、アメリカでは逆風が吹くことが予想される
2017年にICO市場は、これまでの最高の40億ドル相当の資金調達が行われました。また、Business insiderによると、2018年にはICOによる資金調達は、70億ドルにのぼる見込みであることが推定されています。
活発にICOが行われている一方で、金融規制当局は、既存の法律を遵守するように繰り返し求めており、このことを怠ったものに対して、措置を講じてきました。
実際に、「Operation Cryptosweep」と呼ばれている疑わしい仮想通貨関連商品に対する大規模な調査では、アメリカとカナダの規制当局が70件にものぼる調査を開始しました。
こうした流れを受け、McAfee Antivirus Softwareの創業者であり、仮想通貨の熱狂的なファンとしても知られるJohn McAfee氏は、「SECからの脅威があるため、ICOに協力することや促進することをやめること」を発表しました。
CBOE Global Markets President: ICO Market to Face a ‘Regulatory Reckoning’
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