今の仮想通貨ブームはドットコムバブルと似ている?
現在、世界中の仮想通貨関連のスタートアップ企業は、直近1年半の間に数千億円(数十億ドル)の資金を調達し、選挙投票から株式取引まで、これまでのシステムを多くをリプレイスするようなスタートアップ企業がどんどん増えています。
しかし、仮想通貨肯定派の多くの著名人でさえ、「これら多くの仮想通貨・ブロックチェーンプロジェクトの大半は失敗する」と予想しています。仮想通貨をサポートするソーシャル取引プラットフォームのeToroのCEO、Yoni Assia氏は「スタートアップへの投資と同様に95%の仮想通貨関連スタートアップは成功せずに終了するだろう」とビジネス・インサイダーに語っています。
今週、Ethereum(ETH)の共同設立者ジョセフ・ルービン氏は、暗号通貨のブームと2000年代初頭に崩壊した1990年代後半のドットコムバブルの崩壊を比較した発言を行ない話題になりました。
ジョセフ・ルービン氏は、仮想通貨・ブロックチェーン業界の最近のブームとドットコムバブルには非常に近い共通点が多く見受けられると語っています。
また、IOTAの創設者Dominik Schiener氏は「直近2年間に生まれた1,400以上の仮想通貨プロジェクトのうち期待を持つことができるプロジェクトは10件に満たない」と語っています。また、同様にJPMorganの元トレーダーであるDanny Masters氏は、「数多あるプロジェクトのわずか5%だけが支援に値するもので、それ以外は価値を持たない」と語っています。
今、仮想通貨を売ることは、2001年にアップル株を売るようなもの!?
しかし、彼らは「生き残るわずかなプロジェクトが世界を大きく変革するポテンシャルを秘めていて、そのプロジェクトに投資している人々が多額のキャッシュを稼ぐだろう」と語っています。
過去18カ月間にわたって、多額の資本が仮想通貨スタートアップに対して投資されています。主にイニシャル・コイン・オファリング(ICO)によって、スタートアップは、資金調達と引き換えにビットコインと同様に構造化された独自の暗号化通貨を発行する形で資金調達を行っています。2018年に入り、半年も経たないうちにICOを通じて9,000億円以上(90億ドル)が調達されています。
そして、仮想通貨肯定派の著名人たちは、この数多のプロジェクトの中で勝ち残る数社の有望なブロックチェーン企業が、ブロックチェーンによる大きな変革を成し遂げて、世界に大きな価値を生み出すことを期待しています。
Bitcoinとethereumに投資しているAssia(アッシア)氏は、今や暗号化に投資することは「10年前のインターネット投資と同じくらい良い」と述べ、ブロックチェーンがインターネットのように変わる可能性があることを示唆しています。
また、現在の仮想通貨市場について「私の長期的な見解としては、2001年にAppleを販売するようなものだ」といい「テスラは2,000%、Facebookは1,000%、Googleは1,000%を作った。これは同じことだがサイクルの早い段階だ」と語っています。
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