「Tetherはビットコイン価格を支えている」テキサス大学の論文が発表！

テキサス大学がTether疑惑に関する論文を発表

※Tether疑惑とは、USドルと価格が連動しているペッグ通貨であるUSDT（Tether）が、ビットコインの価格の不当操作に利用されているのではないかという疑惑のことです。詳しくは、【CFTCがUSDT疑惑で、BitfinexとTetherに召喚状を送付！】を参考にしてください。

「Tether（USDT）は、市場低迷時にビットコイン価格を支えるために使われ続けてきた」ことが、テキサス大学のオースティン校による研究論文で発表されました。

水曜日に発表されたこの調査論文の内容では主に以下のことが示されており、Tetherと2017年のビットコイン価格の上昇の結びつきが主張されています。

今回開発されたアルゴリズムは、関連するビットコインウォレットをグループ化することができたため、研究者は「Tetherがどのように配布されたのか」、「それがビットコイン価格にどのような影響を与えたのか」をマッピングすることができました。

その結果、Tetherは作成され、Bitfinexに送られ、そして徐々に他の取引所（主にPoloniexやBittrex）に移動したことが明らかになりました。

また今回発表された論文は、「一般的にトークンは発行者によって償還されないこと」や「TetherとUSドルを交換することができる主要取引所であるKrakenでは、USDとUSDTの通貨ペアは、取引のほんの一部しか占めていないこと」に対して、注意を促しています。

Tether疑惑については、BitMEXの調査部門がTetherは詐欺ではないと述べるなど、ここ最近はTetherを巡る動きが少し落ち着いていましたが、今回の調査によって再度Tether疑惑は再燃していくことが予想されます。

Tether疑惑は、これまでも価格に大きな影響を与えてきていますので、引き続き動向には注意が必要になります。

Tether Manipulation Pushed Up Bitcoin's Price, Researchers Find
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